演算子
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演算子はよく利用する演算処理を記号などで表現したものです。
たとえば、足し算をする +
も演算子の一種です。これ以外にも演算子には多くの種類があります。
演算子は演算する対象を持ちます。この演算子の対象のことを被演算子(オペランド)と呼びます。
次のコードでは、+
演算子が値同士を足し算する加算演算を行っています。
このとき、+
演算子の対象となっている1
と2
という2つの値がオペランドです。
1 + 2;
このコードでは+
演算子に対して、前後に合計2つのオペランドがあります。
このように、2つのオペランドを取る演算子を二項演算子と呼びます。
// 二項演算子とオペランドの関係
左オペランド 演算子 右オペランド
また、1つの演算子に対して1つのオペランドだけを取るものもあります。
たとえば、数値をインクリメントする++
演算子は、次のように前後どちらか一方にオペランドを置きます。
let num = 1;
num++;
// または
++num;
このように、1つのオペランドを取る演算子を単項演算子と呼びます。 単項演算子と二項演算子で同じ記号を使うことがあるため、呼び方を変えています。
この章では、演算子ごとにそれぞれの処理について学んでいきます。 また、演算子の中でも比較演算子は、JavaScriptでも特に挙動が理解しにくい暗黙的な型変換という問題と密接な関係があります。 そのため、演算子をひととおり見た後に、暗黙的な型変換と明示的な型変換について学んでいきます。
演算子の種類は多いため、すべての演算子の動作をここで覚える必要はありません。 必要となったタイミングで、改めてその演算子の動作を見るのがよいでしょう。
― この文章は © 2023 jsprimer project クリエイティブ・コモンズ CC BY 4.0 ライセンスのもとに利用を許諾されています。
続きは JavaScript Primer > 基本文法 > 演算子 を参照しましょう。
ポイント
- 演算子はよく利用する演算処理を記号などで表現したもの
- 四則演算や論理演算などさまざまな種類の演算子がある
- 演算子には優先順位が定義されており、グループ化演算子で明示できる